あっちこっち

私が高校生の時、それまで暮らしていた平屋から一戸建ての新居に引っ越しをしました。高校生になりたてでその上新しく住む家には自分の部屋をもらえて新生活への期待がかなり高まっていました。

住み始めて2か月経った頃、前日にゲームのやりすぎで起きるのが遅くなってしまいすぐに学校へ行く準備をして家を出ました。自転車通学だったのですが、その時は修理に出していたのでとにかく全力のダッシュをしてなんとか遅刻は免れました。その帰り道に友達と別れた後、買い食いをするためにコンビニに立ち寄り、会計時に財布を取り出す時に鞄から家の鍵が落ちました。取ろうとした時にふと違和感がありましたがレジを待っている人もいたためすぐに拾って会計をしコンビニを出ました。家に着いて鍵を刺そうとした時に違和感に気づきました。そのカギは今住んでいる家の鍵ではなく、前に住んでいた家の鍵だったのです。前の家の鍵と形状がそっくりだったことと、本来住んでいた家の鍵は返さなきゃいけないのですが、平屋の持ち主が私の祖母だったこと、そして平屋自体も取り壊す予定で返却を忘れてた事が重なってしまいました。携帯電話で母に連絡をしたらたまたまその平屋に祖母といることが分かり向かう事に。まだ近い場所とは言え、歩きで1時間ほどかかってやっと平屋へ。母から新しい鍵を受け取りまた一時間かけて新居へ。運動部で体力はあるほうでしたがそれでもかなりしんどかったのは今でも覚えています。やっと着いて鍵を刺そうとしたら鍵が刺さりません。もう目が点状態でした。母も間違えて渡していたようです。電話してまた一時間かけて平屋へ、また一時間かけて自宅へ。この時はもう夜でお腹も空いて限界でようやく自宅へ帰れました。

借りていた部屋の鍵はオーナー、管理会社に返さなければいけないのですが、所有者が身内で取り壊しの予定だったこと、私が急いでいた為形状が似ている鍵を持って行ってしまったという珍しいケースでの出来事でしたがそれ以来寝坊はしなくなりました。自分にとっては良い教訓です。