自転車の鍵トラブル

 私が高校3年生の時のお話です。高校3年生の冬休みに当時付き合っていた彼氏と大晦日から一緒に過ごし、年が明けてから市内で有名な神社に初詣に行くことを決めていました。高校生だったので移動手段は自転車でした。大晦日の日も自転車で彼氏と合流して買い物などをしてから、初詣に向かいました。
 神社に着いてから駐輪場に自転車を停め、お参りに行きました。そして神社で参拝が済んで帰ろうとした時に自転車の鍵がないことに気が付きました。彼氏と服のポケットやバッグを探しても見つかりませんでした。初詣で混み合っていたので神社内はとても鍵を探せるような状況ではありませんでした。しかし私の自宅はその神社から自転車でも1時間くらいかかるため、歩いてスペアキーをとりに帰ることも出来ませんでした。
 鍵が見つからない状況でどうにか施錠を解除できないかと叩いたり鍵穴に細い棒を入れてみたりしましたが駄目でした。しかし毎日通学で使う自転車を置いて帰る訳にもいかず、近くにある個人店の自転車屋さんまで引きずって持って行くことにしました。何故自転車屋さんが元旦の未明に店を開けて対応して下さったのかは覚えていないのですが、事情を話すと自転車に乗りたいなら後輪にかかっている鍵を壊すしかないと言われました。自転車に乗らないと帰ることも出来ないので、鍵を壊して開錠することをお願いしました。ハンマーのようなもので叩くなどして鍵部分を破壊してもらい、開錠に成功しました。
 鍵を破壊してしまったのでその後は100円ショップで買ったタイヤにかける自転車用の鍵を使いました。年明け早々に自転車の鍵を無くし更には自転車の鍵部分を破壊することになり、大人になっても忘れられない鍵のトラブルエピソードです。